HUBSAN H502S 開封編
今回は、HUBSAN(ハブサン)のトイドローン ”HUBSAN FPV X4 DESIRE H502S”を紹介します。
航空法の規制対象外の200グラム未満、HDカメラ(720P)・高度維持機能・FPV対応・GPS付きでトイドローンとしては高めですがGPS付きと考えれば安めの設定なドローンです。
前置き
一番の問題点は、FPV(一人称視点)生中継機能の実装に5.8GHz帯を利用しています。
これは、日本では電波法により自由に使うことができない周波数なのです。
つまり、FPV機能をオンの状態でH502Sにバッテリーを接続しプロポの液晶にカメラの映像が映ったらアウトです!(屋内でもアウトです)
※厳密には映る前から、電波を出していると思いますのでH502Sの電源を入れる前にプロポでFPV機能をオフにしておく必要があります。
違反した場合は、懲役又は罰金に処され、前科がつくことになります。
購入前に色々調べたのですが、Youtubeなどで安易に飛ばしていたりレビューをされている方も多くいらっしゃいます。グレーゾーンとか暗黙とかの文章も見かけますが、現実的には違法行為なのでご購入前に慎重にご検討下さい。
私は、幸いにも”第四級アマチュア無線技士”の資格を持っていました。
スマホが普及した今となっては、まったく波は出していませんが無線局免許もコールサインも災害時に使えるかも?と思い失効させず更新していましたので、TSSの保証と総務省の変更申請で大丈夫と判断し購入してみました。
私は、手続きを行うまでFPV機能をオフにして利用します。
追記
総務省の技適マーク検索したところ、本体側の適合を受けてないようでした!
つまり、かなり技術的な申請をしないといけないっぽく日本では簡単にFPV機能が使えないことがわかりました。大失敗でした・・・。高い勉強代ということで。
FPVを使えないので、日本では502Eと同等の機能しか利用できないということです。また、今後HUBSANが申請すれば変わるかもしれませんが、古い機種なのでもう申請することもなさそうですね。安物に飛びつくとこういうことになるので皆さま注意しましょう。
※あくまで素人が調べた個人の見解です。
2018.1.30 現在の情報です。
FPV機能がスマホを使うWi-Fiと切り替えられると最高なんですけどね。
無線局とかややこしいわ!という方は!
GPSをあきらめて、一般的なトイドローンを買うパターン。
折り畳み式のトイドローンです。H502Sと最後まで迷った機種で皆様のレビューを見ても安定感があり飛ばしやすいと好評のアマゾン ベストセラーのドローンです。
FPVをあきらめて、HUBSANのH502Eを買うパターン。
H502SのFPV機能がないHUBSANのドローンです。生中継ができないのですが、GPSがついているため飛ばしやすいと思います。しかも安い!
安さをあきらめて、Dobby(ドビー)を買うパターン。
航空法の規制対象外の200グラム未満の機種では、最高と言われているDobbyのドローンです。操作はスマホで行います。価格は高くなりますが、評価は非常に高いドローンです。
私がそうだったのですが、安いMJXの不安定なフライトが標準だと思ってしまいスマホでは微調整とか不便そうと嫌厭してしまいそうですが、GPSがついていれば細かい微調整は殆ど不要です。スマホで十分思い通りに飛ばすことができると思います。
ぬか喜びをさせた機種もある。
Wi-Fiバージョンもありました。しかも、カメラが1080Pです。これだ!と思ったのですが、プロポの適合申請がされていませんでした。技適マークがないので日本では飛ばすことができません。
いつもの流れで開封
※紫の文字は翻訳ではなく、私なりの解釈です。
パッケージです。
HUBSAN FPV X4 DESIRE
FAST AND EASY FOR ANYONE TO FLY
誰にでも簡単に飛ばすことができます
H502S
♪まっさかさまに落ちてDesire
DESIREは、欲望・望む・願うという意味
パッケージのアイコン
・HD Camera
HDカメラ
・GPS
・Automatic Return
自動的に戻ってくる
・Alitude Hold
高度維持
・Follow Me
対象物の自動追跡
・Real Time FPV
生中継
パッケージ横。
パッケージのアイコン
・5.8GHz & 2.4GHz
・HD Camera
HDカメラ
・GPS
・Headless Mode
ドローンの向きに関係なく操縦が可能
・Automatic Return
自動的に戻ってくる
・Alitude Hold
高度維持
・Follow Me
対象物の自動追跡
・Flight Time
飛行時間
・Real Time FPV
生中継
パッケージ裏。
一番最初の蓋を開けたところに、一番重要な注意書きがありました。
Important
重要
(1) Attach the propellers to the corresponding motors that are marked A and B, tighten the propellers and keep the motors deadlocked with the screw-driver.
(1) AのモーターにはAのプロペラを、BのモーターにはBのプロペラを取り付け、ドライバーを使いネジを締めて固定します。
(2) Match the “|” mark on propellers to the “D” gap on motor shafts when assembling, as figure 1 shows.
(2) モーターシャフトは、丸(O型)ではなく一部に空回りを防ぐため切込みが入っており「D」型となっています。プロペラの「|」マークがモーターシャフトの切込み箇所になるので、しっかり噛み合うようプロペラをモーターシャフトに差し込みます。
(3) Tighten the A propeller with black screw;Tighten the B propeller with silver screw.
(3) 黒いネジでAのプロペラを締め付け、銀のネジでBのプロペラを締めます。
※色が違うだけでなく、片方逆ねじになっています。詳しくは「組み立て編(今後作成予定)」をご覧ください。
注意書きのカバーを開くと、H502S本体が出てきます。
本体と、噂の小箱。
固定用の空箱です。
本体、前から。
本体、後ろから。
モーターシャフト部分には、保護用のシリコンが取り付けられています。
カメラ部分アップです。
カメラは固定されており、上下の角度調整はできません。
前を向いているので、真下を撮影することはできません。
※カメラは問題があり、1メートルくらいの近距離に焦点(ピント)が合わせてあります。
初期状態では、ほぼ使い物にならないため、今後調整方法も紹介していきます。
本体、裏側。
H502Sには、足がありません。
本体の腹が地面に接することはありませんが(平らな場所の場合)、LED部分が直接地面に触れることになります。
バッテリー格納場所です。
ネジでの固定はありません。バッテリーが入った状態です。
バッテリーを抜いた状態です。
赤のコネクタが1本とMicroUSBの端子があります。
使用用途は不明です。
ココにも、不便さがあります。本体には電源スイッチがありません。
コネクタを接続するとON/抜くとOFFです。
しかも、抜きにくいコネクタです。
本体にMicroSDカードを入れます。
LED部分で、地面と接触する足でもあります。
前が、青・後ろが赤で光ります。
バッテリです。
所謂リポバッテリーです。
充電するときは、白のコネクタを使い、ドローンで使うときは赤いコネクタを使います。
610mAh 7.4V 15C
よく電動ガンで使われているバッテリーです。
続いてプロポが顔を出します。
液晶がムラムラになっている!?と思ったら保護フィルムが曇っていただけでした。
こちらも、目立つ場所に注意書きがありました。
CAUTION
注意
1.GPS Positioning works ONLY when the GPS signal has no less than 6 satellites.
1.GPS測位は、6個以上衛星を受信している場合にのみ機能します。
2.Home Point is recorded when armed the motors with on less than 6 GPS satellites.
2.Home Pointは、6個以上衛星を受信している場合に記録されます。
3.Disarm the motors (refer to the manual) immediately in an emergency to avoid any damages.
3.緊急事態が発生した場合は、マニュアルを参照し直ちにモーターを停止してください。
4.Calibrate the Compass (refer to the manual) or find another place when the drone works abnormal which might caused by magnetic interference.
4.磁気干渉により、異常な動作をした場合は、コンパスキャリブレーションを実施するか別の場所を探します。
5.Switch off the RTH function before armed motors (FPV drone onry).
5.PFV付ドローンの場合、ドローンの電源を入れる前にRTHスイッチをオフにします。
プロポを詳しく見ていきます。
裏側。
アマゾンの質問・レビューでも話題になっていた2.4GHzの日本国内適合マークについて。
H502Sの適合番号は”018-160164”とのこと。出荷時、貼り漏れがあるとかないとか・・・。
取り敢えず、プロポ(H901A)に関してはHUBSANが直で技適マークを取得しているようでした。
プロポ、上側から。
プロポ、下側から。
プロポ、左側から。
プロポ、右側から。
左側のスイッチ類です。
シルバーのトグルスイッチがGPSのスイッチです。
上にあげているときは、GPSを利用します。
下に下げているときは、GPSを利用しません。
トグルスイッチの下の四角ボタンが、写真(静止画)撮影ボタンです。
左側のスイッチ類です。
シルバーのトグルスイッチが、RTHスイッチです。
上にあげると、一定の条件下でリターンホーム機能が動作します。
普段は、下に下げておきます。
トグルスイッチの下の四角ボタンが、動画(ビデオ)撮影ボタンです。
一度押すと、撮影開始。もう一度押すと停止し保存します。
右の横側にあるのは、MicroSDカードの挿入口と、MiniUSBポートです。
MicroSDカードはただのホルダー??マニュアルを見た感じでは用途がよくわかりません。
下の、MiniUSBポートは、ソフトウェアのアップデート時に利用するようです。
HUBSANのウェブページを確認したところ、ソフトウェアがダウンロードできるようでした。
しっかり内容・手順を確認した後、いずれ試してみようと思います。
左の横側に開いている2つの穴は、上がVideo glasses socketで下は利用しません。
Video glasses socket とは、3.5mmのミニジャックで映像を出力することができます。
電源スイッチとトリムスイッチ類・スティックです。
このプロポは、モード1・2の切り替えが可能です。
初期状態は、モード2になっていると思います。
ここでは、モード2で説明をします。
左側のスティック
上下でドローンのスロットル(上昇・降下)を制御します。
左右でドローンのラダー(左右の回転)を制御します。
右側のスティック
上下でドローンのエレベーター(前後の動き)を制御します。
左右でドローンのエルロン(左右の動き)を制御します
左側のスティックの横のボタン
上が、スロットルの調整ボタンです。
下が、LEDのスイッチボタンです。
左側のスティックの下のボタン
ラダー(左右の回転)の調整ボタンです。
ドローンが、右に回ってしまうときは、左を・左に回ってしまうときは、右を押し調整します。
右側のスティックの横のボタン
エレベーター(前後の動き)の調整します。
ドローンが、前に流れる場合は下を・後ろに流れる場合は上を押し調整します。
右側のスティックの下のボタン
エルロン(左右の動き)の調整をします。
ドローンが、右に流れる場合は左を・左に流れる場合は右を押し調整します。
トリムはどれがどこかだけ覚えておけば、矢印のほうに調整するので直感的に調整操作ができます。
プロポにも、リポバッテリーが入っていました。
1,400mAhの大きなバッテリーです。
こちらは、入っていなかったり入っていたりするようで入っていたらラッキーみたいです。流石中華。。。
運悪く入っていなかった場合は、単三電池4本で動かします。
液晶がついているため、結構電池を使うので入っていることを祈りましょう。
液晶のサンシェードが付属していました。
バラバラのシェードと説明書。
組み立てるとこんな感じです。
取り付けてみました。外でも液晶が見やすくなります。
スペアパーツパックと記載のある箱が2つ。
片方には、プロペラ・ネジ・ドライバ・充電用USBケーブル、もう一つにはプロペラガードが入っていました。
プロペラガードも、入っていたりいなかったりするみたいですね。
プロペラは、8枚・2セット分入っていました。1セットがスペアですね。
プロペラは、AとBの2種類があります。
ネジは、冒頭でも記載しているように、黒ネジと銀ネジがあります。
皿の大きいネジは、プロペラガード用です。
プロペラ用のネジもプロペラ同様、予備で2セット分ありました。
充電ケーブルは、通常のUSB端子です。
最後に、説明書と免責と注意事項が記載された冊子が入っていました。