CS33EDP/CS33EDTP比較とレビュー
購入前の下調べに始まり、HITACHI(タナカ)のチェンソーについて色々調べてまいりました。
遅くなりましたが、レビューをしたいと思います。
以下の機種のレビューです。
・PCS33EDTP(35) 日立工機販売株式会社 タナカ パワーメイト
・CS33EDP(35S) 日立工機株式会社
他の記事と内容の重複がありますが、併せてご覧いただけますと光栄です。
まずは、私が購入したチェンソーです。
PCS33EDTP(35)
日立工機販売株式会社のタナカブランド タナカパワーメイトのチェンソーです。
パワーメイトは、ホームセンターでの販売を主としているタナカのブランド(販売戦略)です。
なんとなく、ホームセンターで扱っている=DIY=おもちゃ?と思ってしまいますがメーカーさん曰くスペックは同じとのことでした。
トヨタのプリウスαか、ダイハツのメビウスといった感じと思ってもらえれば良いのではないでしょうか。
型番のEDTPの”T”はおそらくトップハンドルのTだと思います。
この機種は、左手で握るハンドルが一般的に頭に浮かぶチェンソーとは違い上側についているのが特徴です。
右手と左手の間隔が狭くなるため、細かい動きに適しており枝打ちや剪定に役立ちます。
ただし、左右の手の間隔が狭くなると言う事は、それだけキックバックのチェンソーが振られた際に力が入りにくくなります。
必ず、必要な知識を習得し時間・体力・場所など安全を確保しての作業が必要です。
CS33EDP(35S)
そうなんです。実は、トップハンドルのチェンソーを購入したらリアハンドルのチェンソーも欲しくなってしまいました。
DIY用で価格もリーズナブルなので2台購入しました。
こちらは、タナカブランドではなく日立ブランド(日立工機株式会社)のチェンソーです。
おそらく、販売元は違いますがほぼほぼタナカのチェンソーです。
CS33EDTPのリアハンドルモデルです。バーのサイズやエンジンは全く同じです。
一番の違いは、ハンドルの位置ですがもう一つ。私の購入したパワーメイトのPCS33EDTP(35)にはかるがるスタート(Sスタート)が搭載されていないモデルです。
CS33EDP(35S)は、かるがるスタートが搭載されています。
※日立ブランドでは、かるがるスタートと呼びタナカブランド・タナカパワーメイトブランドでは、Sスタートと呼んでいます。
一見同じに見えますが、Sスタートの有無でリコイルスターターのカバーの形状が若干違います。
続いて、同じ形のチェンソーの日立とタナカの違いについて。
当然ロゴが違います。でもそれだけではありません。
タナカのチェンソーには、ガイドバーに「INTENZ(インテンズ)」というチェーンの張りを調整できる機構がついています。
OREGON社のガイドバーを使っているためと思われます。
http://www.oregonchain.jp/select_guide/guidebars.php?id=chain_hari
タナカはホムセンターよりなので、簡単にチェンの張りを調整できるようにして、日立は、独自バーという事でしょうか??
では、PCS33EDTP(35)とCS33EDP(35S)の違いから見ていきます。
※本当は、ブランドを統一したかったのですが販売実践価格が安いものを狙ったらブランドがずれましたf^-^;
ハンドルの位置の違いに伴い、スロットルレバーやストップスイッチの場所が異なります。
EDPのみチェンオイルの噴出量を調整するオイルポンプアジャスターがついています。
なぜ、EDTPにはついていないのかは良く分かりませんが、EDTPでは、8mL/min(9,000min^(-1))で固定ですが、TDPはこれを最大とし絞ることが出来ます。
ただし、アジャスターのネジの周りはスポンジのようなものが汚く半分はみ出しています。
不良品な気がしなくもないのですが、流石中国製。使ってみて問題あれば保証で何とかします。
ここは、チェンオイルが漏れる可能性がある場所なので要チェックです。
木を切るときに支店とするスパイクですが、かるがるスタート装備モデルには一緒についているようです。
ブレーキバーの大きさが違います。トップハンドルは横に大きく作られています。リアハンドルは上に高く作られています。
トップハンドルは、ガイドバーが大きなナット一つで取り付けられていますがリアハンドルは少し小さなナット二つで取り付けられています。
全く同じエンジンですので、形状によるものだと思いますが、振動3軸合成値が大きく違います。
これは、振動障害の対策として表示されています。
EDPの防振機構は「エンジンフローティング型」、EDTPの防振機構は「スプリング防振機構」と機構が異なります。
EDPでは4.6m/s^2ですが、EDTPでは6.1m/s^2と大きめです。
超ざっくりとですが、10m/s^2より小さい場合は、1日の作業時間は2時間以内。大きい場合は、方程式にあてはめ計算してね!という感じです。
両方、10m/s^2より小さいのですが、EDTPの6.1m/s^2は同じクラスのチェンソーでは大きい気もします。
どちらにしても、毎日仕事で酷使するわけでもなくDIYでちょっと使うだけなので全然問題ないと思います。
今回購入したチェンソーは、32.2mlと小型のため厳しい法律はありませんが、40ml以上のチェンソーでは法律があります。
ハンドガードやブレーキレーバー・そのうちの一つがこの「法廷規格適合機種」の表示ステッカーです。
個人的には、この項目の表示は全ての機種に欲しいのですが。
給油口です。オレンジが混合ガソリン・黒がチェンオイルのキャップです。
良く間違い防止でここにシールが貼ってあるメーカーもありますが、ヒタチチェンソーはしっかりアイコンがついていて一目で分かります。
エンジンの熱でタンク内の空気が膨張しキャップが開かなくなることがありますが、マイナスドライバーの窪みがあり開けやすくなっています。
共立では、スターターハンドルで回せるように窪みがります。なので共立製はキャップが大きめです。入れやすくていいかもしれませんが・・・。
燃料・オイルを入れるときはこの向きに倒すわけですが、ダメな点を発見しました。
左の写真で分かるように、チェンソーの右側面のマフラー部分が膨らんでいます。
倒した時、地面に接する部分がマフラーガードの黒い部分とガイドバーの先端(ソーチェン)が足になってしまいました。
腐った葉っぱや土の上なら良いですが、コンクリートやアスファルトの上ではオイル入れない方が良いかもしれませんね。
エアフィルターのカバーです。
リアハンドルは上に、トップハンドルは後方についています。
開け方は同じですが、PCS33EDTPは閉めるときカチッとなり止まります。
CS33EDPは、カチッとならないため手の間隔トルクで閉めるしかありません。
EDPは、フィルターが簡単に取れました。
下には、吸気口が見えます。
チョークの構造が良く分かります。
気化したガソリンが、空気と混ざって薄くならないように空気を遮断してエンジンを掛けやすくします。
ストップスイッチです。立木を倒す場合は、倒れ出したらすぐエンジンを止める必要があるためスロットルレバーのすぐ近くに配置されています。
オレンジのがチョークレーバーです。Tと書かれているネジがアイドリング回転数の調整ネジです。
したの、LやHは低速回転調整と高速回転調整ができるようですが、説明書でも触れられてませんので素人は触らない方がよさそうです。
PCS33EDTP・CS33EDPともにソーチェンはオレゴンの同じ91PX-52E(91VG-52E)が装着されていますが、バーの形が若干違いました。
Tanaka(OREGON)のバーの方が先端が細くなっていました。
※91PX-52Eと91VG-52Eの違いを調べたら、VGの切れ味・耐久性が改善されたものがPXだと分かりました。
91VGには、バンパータイストラップというのがついているそうなのですが、私の購入したものにはついていなかったためPXが装着されていることが分かりました。
http://www.oregonchain.jp/media/91px.pdf
スペシャルサンクス
http://rama.blog.so-net.ne.jp/2014-03-27-3
大きさを比較するため並べてみました。
両方バーサイズは、14インチです。
EDPはリアのハンドル分大きくなっています。
チェンソーをしまうためのハードケースを買おうと思ったのですが、リアハンドルのEDPサイズの76センチ以上幅が必要です。
高さも、EDPがブレーキバーが上に大きいため、25センチくらいは欲しいです。
こんな、大きなツールボックスはないので、下のアイリスオーヤマのRVBOX 900Dの購入を考えています。
高さがギリギリかな??
【PCS33EDTP(35)】
IFデザイン賞2013を受賞しているCS33EDTP(35S)と同じデザインなので、バランスも良く格好いいです。
【CS33EDP(35S)】
オールラウンドソー的な扱いができそうなリアハンドルモデルは実用的です。
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詳しくわかりやすくて参考になりました。
コメントありがとうございます。
少しでもお役に立てれば光栄です。
大変参考になりました。ありがとうございました。一つ質問ですが、「立木を倒す場合は、倒れ出したらすぐエンジンを止める必要があるため」とありますが、エンジンを止める理由を教えて下さい。
ご質問ありがとうございます。
恐れ入りますが、私もプロではないため説明書や教わった内容を記載しているだけですので、推測の回答で失礼いたします。
エンジンを停止するのは、1つ目は音だと思います。
当然、周りに人がいないことを確認の上作業されているはずではありますが、不慮の事態に陥った場合、エンジン音で「危ない!」や「逃げろ!」などの指示が聞こえにくくなるからではないでしょうか?
また、木からのミシミシ音等もかき消えてしまうため、状況が正しく判断できなくなる可能性が高くなるなども考えられます。
2つ目は、やはり不慮の事態ですが倒れだして避難した方向に万が一倒れてきてしまい逃げないといけないとき、エンジンがかかっていると危険だからではないでしょうか。
逃げようとして、気が動転しスロットルを開けてしまって、周りの木にチェーンが当たりキックバックして大けがなどという事故もエンジンがかかっていれば可能性はゼロではありません。
他にも、理由はあるかと思いますがおそらくこんな感じだと思います。
一つ間違えると、命を落とす危険もある危ない工具ですので、十分にご注意下さい。
各自治体で、チェンソーの講習を行っておりますので趣味で使う範囲であっても本当は講習を受けたほうが安心だと思います。
※私は受けていないのですが、林業関連の仕事をされている友人から基本は教えて頂きました。
CS33EDTP のユーザーです。
前に使っていた共立に比べてエンジンの始動が良くなかなか調子が良いです。
ただ、最近エンジンがかからなくなり、仕方ないのでキャブをばらしてみたのですが、初心者にはキャブが外れにくいのがイヤな点です。といっても、チョークノブをペンチでむりやり引っこ抜くことが分かりにくかったのと、その後ホース二カ所外して、アクセルリンク外して、キャブを抜こうとしたらチョークシャフト等がひっかかるので無理矢理こじて外さなければならなかったということなので、一回やり方覚えたらどうということはないみたいです。
どうもダイヤフラムがだめぽいので注文したいのですが、欠品表示なんで困ったなぁ。
ヤフーオークションで社外品になりますが出品しています。『ワルボロ(walbro)WTキャブ系のメタリングダイヤフラム・ポンプダイヤフラムとガスケットのセット』を私は購入して付け替えました。キャブをバラしてキャブクリーナーで各部を掃除、組立でエンジンの調子が良くなりました。ユーチューブで、チェーンソーのキャブ掃除を検索して参考にしました。