電子玩具 メロディポップ修理(シンプル故障編)
今回は、玩具のレビューではなく修理をしました。
といっても、結論はシンプル故障だったのですが結構ありがちな故障な気がするので参考までに載せておきます。
今回の故障は、電池を入れて電源スイッチをおしても電源が入らなくなりました。
今回、故障したのはメロディーポップという鍵盤楽器のおもちゃです。
鍵盤数は、32と少ないですが下手なキーボードと同等の機能がついており非常に面白いです。
まず、新品の電池を入れます。
パワースイッチを押し、電源を入れます。
っが、入りません。本来、ハロー!って喋って、一番左上の赤いLEDが点灯します。
LEDの球切れではなく、ほかのボタンをおしても全く動かない状態です。
早速開けてみます。
結構たくさんのネジで固定されています。
ドライバーは、先端が磁石になっているタイプが便利です。
黒いのが、電池カバーのネジ。シルバーのが裏のカバーを固定するビスです。
ネジをなくさないように注意しましょう。万が一、子どもが誤飲したら大変です。
EU加盟国の基準を満たす証の、CEマークがついています。
この下にも、ビスがあるかな?と思ったのですがここはありませんでした。
時々、あるおもちゃもありますので一応確認しましょう。
背面カバーに電池ソケットついていたので、配線があると分かっていたので配線が切れないようにゆっくり開きます。
ネジ沢山で固定されておりフックがないのでネジを外せば簡単に外せます。
まずは、原因の切り分けとして配線が脱線していないかを見ていきました。
バッテリーボックスの配線OK!
スイッチ周りの配線OK!
スピーカーへの配線OK!
基盤にハンダされている配線OK!
ちょっと気になったのが、スイッチの下側に入っている、ピンクと黒の細い線です。
脱線ではなく、未使用っぽい感じでした。拡張用でしょうか??
続いて、線の途中での脱線を確認します。
テスターで確認します。
スイッチを抵抗×1にします。
全ての線を1本づつ確認し途中で線が切れていないことを確認します。
線が直接切れていなくても、絶縁ビニールの内部の同線が切れている可能性がありますので。
脱線は問題なさそうだったので、電圧を確認していくことにしました。
単三電池(1.5V)×4本で動くので6Vなのでテスターのスイッチを直流12Vにセットし確認します。
試しに、1本で確認します。黒がマイナス・赤がプラスです。
テスターの使い方は小学生か中学生の頃習いましたよね。
セットした、ダイヤルのゲージを見ます。今回は、DCの12スケール。大体、1.4Vと読み取れます。
今回は、アナログテスターを使っていますが、デジタルならもっと分かりやすそうですね。
電池に近い方から、測っていきます。
一応、念のため関電に注意してください。
ハイ!1.5Vの電池を直列で入れるタイプの電池ボックスだったため、本来6Vの電圧がないといけないのですが、3V程度しかありません。
電池を外して、端子を見るとサビが出ていました。
サンドペーパーややすりをお持ちでしたら、ガリガリ削ります。
今回は、マイナスドライバーで錆を削ぎ落しました。
再び電池をセットし、電圧を測りました。
錆を落としただけで、5.6V程度になりました。
カバーを仮止めして、電源を入れたら動きました♪
鍵盤も問題なく反応し修理は成功です。
※修理というほど大げさな故障ではなかったのですが、原因の切り分けの参考になれば幸いです。
さて、このメロディポップ未使用配線が合ったり、スピーカーも2つつきそうな枠が合ったりダイヤルが付きそうな切込みが合ったり、プラグが刺さりそうな穴があったっリ拡張できそうな作りでした。
最後に、ネジをしっかり止めていきます。
繰り返しになりますが、ネジが外れないようにしっかり固定しましょう。
締めすぎると、ビスで樹脂に固定するため力を入れすぎると舐めてしまうので注意しましょう。
子どもが誤飲しないよう、確実な作業をしましょう。
安い、セットのドライバーでも磁石が入っていて便利ですが、やはり持ち手にコブのあるドライバーだと回しやすく作業もはかどります。
今回は、端子がさびていて電圧が下がって動かなくなったというシンプルな原因でした。
濡れた手で触ったり、飲み物をこぼしたり、よだれだったり・電池の液漏れ等色々原因は考えられますが、経験上端子がさびているの電池製品はときどき見かけるので、電池をいれても動かない場合は、端子の錆を疑ってみるのもいいかもしれませんね。